墨田区東向島で相続を考え始めた方へ｜地域密着弁護士が教える相続問題について

ご自身が高齢になる、またはそのご家族の方は、なんとなく相続に関して考え始めた方も少なくないと思います。また、意識はしているもののまだ大丈夫だろうと先送りになっている方も多いのではないでしょうか。

当事務所にご相談いただく方を大きく分けると、「親御さん側」と「ご家族側」の2つの視点があります。

親御さん側からは、こんなお悩みをご相談されることが多いです。

一人暮らしで子供たちは遠方にいるし、この家や財産をどうしたらいいのか分からない…

認知症になる前に、きちんと準備しておきたいけど何から始めれば…

また、ご家族側だと下記のようなお悩みでご来所いただくことが多いです。

親の介護や施設入居をきっかけに相続問題が現実味を帯びてきた…

兄弟間でトラブルになりそうで不安

東向島エリアでも、近年このようなお悩みが特に増えています。当事務所では、墨田区東向島や曳舟・押上周辺にお住まいの40〜60代のご家族の方や70代以上のご本人様からのご相談が増加傾向にあり、特に「親の介護や施設入居をきっかけに相続問題が現実味を帯びてきた」というご相談が多く寄せられています。

東向島駅周辺には法律事務所が限られており、下町の地域事情を理解した信頼できる専門家を探すのが難しいと感じる方もいらっしゃいます。東向島は古くからの住民が多く、代々受け継がれてきた土地や建物を持つご家庭も少なくありません。また、東京スカイツリーの建設以降、地価の変動も激しく、相続時の不動産評価についてより専門的な知識が必要になってきています。

この記事では、当事務所で最近よくある東向島特有の相続に関するお悩みから、弁護士へ相談するメリットまでをわかりやすく紹介しています。

もし相続について少しでも考え始めたら、本記事が具体的な行動を起こすきっかけになれば幸いです。

監修：弁護士　佐々木慎平
亀戸法律事務所所属 / 保有資格：弁護士(東京弁護士会所属)

離婚・相続・交通事故・消費者問題といった個人のご相談から企業法務まで法律問題に関する相談実績年間200件以上です。お困りのことがあればお気軽にご相談ください。

監修：弁護士　佐々木慎平
亀戸法律事務所所属 / 保有資格：弁護士(東京弁護士会所属)

東向島ってどんな地域？また相続とどう関係するの？弁護士が解説

東向島は、昔ながらの下町情緒が残る温かい街です。古くから住み続けているご家庭も多く、家族や地域の絆が深いことで知られています。しかし、この地域ならではの特徴が、実は相続問題に大きく関わってくることをご存知でしょうか？

東京スカイツリーの開業により注目度も高まった東向島ですが、地域特有の事情から生じる相続の悩みも増えています。ここでは、東向島の地域事情をよく知る弁護士が、なぜこの地域で特有の相続問題が起こるのかを分かりやすく解説します。

古い住宅や狭い土地が多いから起こる相続問題

東向島には、戦前・戦後から建っている古い木造住宅や、限られた敷地に建つ住宅が数多くあります。

なぜ相続で問題になるの？

古い建物や狭い土地は、相続のときに「実際の価値はいくらなのか」を正確に判断するのが難しいんです。建物が古くて価値が低い場合もあれば、立地が良くて土地の価値が高い場合もあります。
また、東京スカイツリーができてから周辺の地価も変動しているため、適切な評価をするには専門的な知識が必要になることが多いです。

家族の結びつきが深いからこそ生じる問題

東向島は三世代同居や、親族が近くに住んでいるご家庭が多い地域です。家族の絆が深いのは素晴らしいことですが、相続の場面では複雑な問題を生むことがあります。

なぜ相続で問題になるの？

「長男が親の面倒を見てきたから家は長男が継ぐもの」といった昔からの考え方と、法律で定められた相続分が異なることでトラブルになることがあります。
また、「誰が実家に住み続けるのか」「介護の費用や負担をどう分担するのか」といった問題も、相続時に大きな争いの原因となることがあります。

お店と住宅が一緒になっている建物の特殊事情

東向島の商店街には、1階でお店を営業し、2階で生活している「店舗兼住宅」が多く見られます。

なぜ相続で問題になるの？

お店と住宅が一緒になっている建物は、「事業の部分」と「住居の部分」を分けて考える必要があります。さらに、「誰がお店を引き継ぐのか」「お店を続けるのか、やめるのか」といった事業承継の問題も同時に解決しなければなりません。
後継者がいない場合は、お店を閉めて建物を処分することになりますが、その手続きも一般的な住宅より複雑になることが多いです。

複数の人で共有している不動産の複雑さ

東向島では、一つの土地や建物を兄弟姉妹など複数の人で共同所有している「共有名義」の不動産がよく見られます。

なぜ相続で問題になるの？

共有名義の不動産は、売却や建て替え、有効活用をしたくても、所有者全員の同意が必要です。一人でも反対すると何もできません。
さらに、相続が発生するたびに所有者がどんどん増えていき、「いとこ同士」「はとこ同士」まで関わることになって、話し合いがまとまらなくなるケースも多く見られます。

当事務所によせられる相続のお悩みについて【東向島・押上・曳舟エリア】

東向島・押上・曳舟エリアの方からも、最近相続に関するご相談が大変増えています。特に「親の介護をきっかけに相続を意識し始めた」「一人暮らしの将来が心配になってきた」といったご相談が多く寄せられています。

下町ならではの地域事情や、古くから住み続けているご家庭特有のお悩みなど、この地域の特性を踏まえた実際の相談事例をカテゴリー別にご紹介します。

同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

遺言書作成について「自分の想いを確実に残したい」

よくあるご相談

一人暮らしで子どもたちが遠方にいるため、自分の意思をしっかりと遺言書に残したい
代々住んできた古い家をどう処分してほしいか、地域への感謝の気持ちも含めて残したい
自筆証書遺言と公正証書遺言、どちらが自分に合っているか知りたい

遺産分割協議のサポート「家族で円満に解決したい」

よくあるご相談

兄弟姉妹間で実家の今後について「誰が住み続けるか」「売却するか」「リフォーム費用の負担」で意見がまとまらない
相続人が誰なのか、親の財産がどこにあるのか調べ方が分からない
話し合いが感情的になってしまい、第三者に間に入ってもらいたい

不動産相続の専門的なご相談「価値や活用方法が心配」

よくあるご相談

東向島の古い家と土地の正確な価値、相続税がどれくらいかかるか不安
兄弟で共有している実家の処分について、全員の同意が得られず困っている
狭い土地での建て替えや売却の可能性、有効活用の方法を知りたい

生前対策と将来への備え「元気なうちに準備しておきたい」

よくあるご相談

認知症になる前に、信頼できる人に財産管理を任せる方法を知りたい
子どもたちに相続で負担やトラブルをかけたくない
家族信託という制度があると聞いたが、自分の家庭に適用できるか相談したい

東向島エリアの地域事情を理解した専門家がサポート

当事務所では、東向島・押上・曳舟エリアの地域特性をよく理解した弁護士が、あなたのご家庭の状況に合わせて最適な解決方法をご提案いたします。下町ならではの人情や家族関係、古い住宅事情なども考慮しながら、現在の状況を整理することから始めて、将来への不安を一つずつ解消していきましょう。

一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。些細なことでも、安心してお話しいただける環境を整えてお待ちしています。

親御さん世代がお子様のためにできる相続対策/弁護士がおすすめ

子どもたちに迷惑をかけたくない

相続で兄弟が揉めるのは見たくない

そんな想いを抱く親御さんは多くいらっしゃいます。特に東向島のような下町では、代々受け継がれてきた古い家や複雑な土地の事情があるため、何も準備をしないでいると、お子様が相続手続きで大変な苦労をすることになりかねません。

また、お子様が遠方にお住まいの場合、連絡や話し合い、各種手続きのために何度も東向島に足を運んでいただくことになり、時間的・経済的な負担も大きくなってしまいます。

しかし、自分が元気なうちから少しずつ準備をしておくことで、お子様の負担を大幅に軽減でき、ご自身の想いも確実に伝えることができます。

どのように財産を引き継いでほしいか
東向島の家への想いをどう伝えるか

が事前に明確になることで、万が一の時にもご家族が迷わず安心して対応できるのです。

「まだ早い」と思わず、できることから始めてみませんか？お子様への最後の贈り物として、安心できる相続の準備を一緒に進めていきましょう。

遺言書の作成と見直し

ご自身の想いを確実に伝えるため、公正証書遺言の作成をお勧めします。東向島の古い家や土地への想いも含めて記載できます。家族構成や財産の変化があれば、定期的な見直しも大切です。

財産の整理と目録作成

預貯金、不動産、保険などの財産を整理し、分かりやすい一覧表を作成しておきましょう。「どこの銀行にいくらあるか」「重要な書類はどこにあるか」をまとめておくと、ご家族が相続手続きをスムーズに進められます。

任意後見契約の検討

将来、判断力が衰えた時に備えて、信頼できる方と任意後見契約を結んでおくと安心です。ご自身の意思に沿った財産管理が可能になります。

子世代の方がご両親のためにできる相続対策/弁護士目線で解説

親が一人暮らしで心配だけど、相続の話を切り出すのは気が重い…

兄弟間で将来について話し合えていない

親の財産や重要書類がどこにあるのか分からない

こんなお悩みを抱える子世代の方が、東向島エリアでも増えています。特に東向島のご両親の場合、古い家に長年住み続けている方も多く、「まだ元気だから大丈夫」「子どもに心配をかけたくない」と考えて、将来の話を避けがちな傾向があります。

また、お子様が遠方にお住まいの場合、普段の様子が分からず、いざという時に「親の本当の希望は何だったのか」「どこに何があるのか」で困ってしまうケースも少なくありません。

しかし、何も準備をしないまま時間が過ぎると、相続の際にご両親の想いが分からず、家族間でトラブルになったり、複雑な手続きで子世代が大きな負担を背負うことになりかねません。

東向島のような地域では、代々受け継がれてきた土地や建物の問題、親族間の複雑な関係なども絡み合うため、より早めの準備が重要になります。

大切なのは、ご両親が元気で判断力もしっかりしているうちに、家族みんなで将来について話し合うことです。子世代から積極的にサポートすることで、ご両親にも安心していただけますし、いざという時の混乱や家族間のトラブルも防ぐことができます。

「まだ早い」「親に失礼かも」と思わず、ご両親への深い愛情と配慮の表れとして、できることから始めてみませんか？

家族会議の開催と情報共有

相続について家族みんなで話し合う場を設けましょう。「実家をどうしたいか」「介護についてどう考えているか」など、親の希望と兄弟姉妹の考えを整理し、情報を共有することが重要です。

専門家との関係構築

弁護士、税理士、司法書士などの専門家とあらかじめ繋がりを持っておきましょう。「何かあったらこの先生に相談する」という体制があると、いざという時に迅速に対応できます。

実家の現状把握と将来計画

東向島の実家について現在の状況を確認し、将来的な活用方法や処分方法を家族で話し合っておくことが大切です。「住み続けるか」「売却するか」「リフォームが必要か」など、早めに検討しておきましょう。

当事務所の相談事例、相談者様からの声について紹介します！

東向島・押上・曳舟エリアのお住まいの皆様をはじめとして、当事務所には日々多くの相続に関するご相談が寄せられています。

当事務所では、法律的に正しい解決はもちろんのこと、「ご家族が心から納得できる解決」を大切にしています。下町の温かい人情や地域事情を理解し、一人ひとりのお気持ちに寄り添いながら、最適な解決方法をご提案しています。

実際にどのような問題を解決してきたのか、そしてご相談いただいた方々がどのような感想をお持ちになったのか。同じようなお悩みをお持ちの方の参考になれば幸いです。

当事務所の相続に関する相談事例

「介護に尽くした長女の貢献を相続にどう反映させるべきか？」
「相続人に認知症の方がいる場合の遺産分割協議の進め方」
「借金を相続したくない…相続放棄の方法と注意点」

など相続問題を数多く解決してきました。

具体的な解決過程とポイントは下記よりご確認ください！

相談者様からの声

実際に当事務所をご利用いただいた皆様から寄せられた率直なご感想をご紹介しています。下記より確認できますので是非ご確認ください。

亀戸法律事務所のご案内｜東向島駅からのアクセスも便利です

相続のご相談は、一度で終わるものではありません。遺言書の作成、遺産分割協議の調整、不動産の評価・処分方法の検討など、手続きや書類の確認、ご家族との調整を重ねながら進めていくため、複数回の面談が必要になるケースが多くあります。だからこそ、通いやすさ・相談のしやすさは、弁護士を選ぶうえで重要なポイントです。

当事務所は、東向島エリアからも好アクセスな亀戸に位置し、墨田区東向島の皆さまにとって利用しやすい環境を整えています。